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不屈の鉄十字エース [ドイツ空軍]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

レイモンド・F. トリヴァー著の「不屈の鉄十字エース」を読破しました。

いかにも昔風の凄いタイトルですが、この本とエーリッヒ・ハルトマンの生涯を良く表わしています。
東部戦線での撃墜数352機で史上最多を誇り、ソ連側からは「黒い悪魔」という異名を頂戴するも
仲間内では「ベイブ」という愛称の童顔な若者ハルトマン。
彼が東部戦線に配属され、先任軍曹から飛行気乗りとしてのイロハを教わるうちに、
独自の撃墜法をみ出していきます。
バルクホルン等の他のエース達と撃墜数を競い合い、終戦間近にはガーランド中将から
あの「第44ジェット戦闘団」への転入を打診されますが、これを断り、
最終的にはソ連側の捕虜となってしまいます。
と、ここまでがタイトルの「鉄十字エース」の部分に当たります。

不屈の鉄十字エース.JPG

そしてここから後半が文字通り「不屈」である捕虜収容所での戦い。
過酷な収容所生活であるのはご多分に洩れないが、将校であり、
偉大な鉄十字エースであるハルトマンを転向させようと、
ソ連側はあの手この手を駆使しますが、同僚のエースが屈する中、
決して帰国を諦めることなく、10年余の歳月を捕虜のエースとして戦い続けます。
上官であり、ハルトマンと同様にダイヤモンド章受賞者であるヘルマン・グラーフ中佐は、
早々に屈服したことで、大エースであるにもかかわらず、
現在も「裏切り者」呼ばわりされていますが、その経緯も書かれています。
戦後生まれの人間がこれを簡単に裏切り行為と言えるのかと正直思います。

ハルトマン.JPG

彼の騎士鉄十字章受勲時の屈託の無い笑顔などを別の本で見ると、
とてもこのような精神力の持ち主とは思えません。
写真が盛り沢山の「空のエースパイロット/エーリッヒ・ハルトマン」と
ぜひ併せて読み返したい名作です。

ちなみに以前は朝日ソノラマから「航空戦史シリーズ」として発行されていましたが、現在、
学研M文庫から「撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの半生」という副題が付いて再刊されています。
まぁ、名作ですからね。





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