SSブログ
-| 2009年05月04日 |2009年05月05日 ブログトップ

回想の第三帝国 [回想録]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

アレクサンダー・シュタールベルク 著の「回想の第三帝国」を読破しました。

無名の陸軍中尉の回想録です。しかも上下巻の大作。
上巻はまず、この中尉の幼少の頃からの生い立ちです。御坊っちゃんです。
バイオリンを嗜み、パーペン元首相とも仲良しです。
そしてナチ嫌いから国防軍へ入隊します。
(兵士はナチ党への入党が免除されていた)
騎兵から始まり、参謀畑をウロウロする話に終始しますが、
ここはグッと堪えて読み進めましょう。
なんと、あのトレスコウ少将(最近、公開された「ワルキューレ」のケネス・ブラナー)が
叔父さんという展開です。
そしてマンシュタイン元帥付き補佐となって下巻へ続く。。。

回想の第三帝国.JPG

そして下巻は一気にヒートアップしていきます。
なんといってもスターリングラード後のマンシュタインにベッタリくっついてます。
ヒトラーとマンシュタインのやり取りは全てを生々しく網羅。
特に夜中に2人で寝転がりながらヒトラーを電話で説得する話は最高です。
ヒトラーのマンシュタイン解任後も補佐を勤めます。
これにより、終戦までのマンシュタインが何を考え、
何をしていたのかが客観的に披露されています。
失われた勝利」と併せて読んだらどうなることやら?
また、トレスコウ叔父さんとは当然、ヒトラー暗殺計画でガッチリ絡んでおり、
これも主題のひとつです。
「反ヒトラー派将校の証言1932-1945」という副題に偽りなし。
ほとんどの関係者が処刑ないし、自殺を遂げており、重要な証言となっています。

この本はすでに廃刊となっていますが、古書で購入可能です。
しかし、下巻は異様な高値となっています。。。

ヴィトゲンシュタインは神保町の古書店で上下巻セット3000円で購入できました。





nice!(0)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
-| 2009年05月04日 |2009年05月05日 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。