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ジャーマンタンクス [パンツァー]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

ピーター・チェンバレン著の「ジャーマンタンクス」を読破しました。

購入当時は、このマニアックな本を理解する予備知識が欠けていると思っていて、
本棚に入れっぱなしにしていました。
まぁ、それから多少の知識はついて来ましたし、先日読んだ「彼らは来た」のオマケで
刺激を受けたのもあって、今回勉強してみました。

ジャーマンタンクス.JPG

本書はありがちな有名戦車を中心にしたものではなく、それは例えば
最初に登場する「1号戦車」だけでも10ページを割いているところからもわかります。
多数の写真から正式な番号、生産数までキッチリ書かれており
今後は参考資料として結構重宝しそうです。

5号戦車”パンター”(豹)や6号戦車”ティーガー”(虎)と愛称が付いている
有名な戦車は良く知られていますが、
本書でもそのような愛称を持つものは正式名称の後にしっかり書いてあります。
知らないものもあったりして、こういうのも楽しめますね。

Hetzer.jpg

2号火焔放射戦車が”フラミンゴ”、2号L型が”ルックス”(山猫)、
軽駆逐戦車”ヘッツァー”(狩りの勢子)、
自走砲では”マーダー”(貂)、”ヴェスペ”(スズメバチ)、”フンメル”(マルハナバチ)、
”グリレ”(コオロギ)、”ホルニッセ”(熊ん蜂)、”ナースホルン”(サイ)。

Sd.Kfz. 234_2_Puma.jpg

知らなかったところでは半装軌式トラック”モールティアー”(ラバ)、
8輪重装甲偵察車”プーマ”なんていうのもありました。
最もビックリしたのは、戦車の砲塔が脱着式で、そのためのクレーンまで装着した
”ホイシュレッケ10”(バッタ)です。
砲塔が車輪付きのトーチカになるんですが、だからなんだという感じです。
案の定、3輌の試作車のみで終わったそうです。

Heuschrecke.jpg

本書はこのような試作車輌も数々載っています。
写真が無くても”シュトルムパンター”や”パンターⅡ型”などという
在りそうで無い戦車の情報まであります。。。

4号対空戦車の”ヴィルベルヴィント”(つむじ風)、”オストヴィント”(東風)、
となぜか対空戦車は「風シリーズ」ですね。

Wirbelwind.jpg

4号突撃戦車の”ブルムベア”(灰色熊)、ティーガー駆逐戦車”エレファント”などは
「いかにも」といった風ですが、
超重戦車を”マウス”と付けたり、ミニ戦車に”ゴリアテ”(巨人兵士)と付けたりと
秘密兵器的なものには、あえて逆のイメージの名前を付けていたようですね。

特殊車輌も”カール自走臼砲”が6輌生産され、開発に関わっていた
カール・ベッカー将軍に引っ掛け、通称”カール”と呼ばれていたものの
その6輌にも各々愛称があり、第833重砲兵大隊第1中隊の2輌は
”アダム”と”イヴ”、第2中隊は”トール”と”オーディン”、
5号砲は”ロキ”、6号砲は”ジウ”という名前だったそうです。

Karl-Gerät.jpg

最後には各国からの鹵獲戦車も整理/解説されていて
その意味では実は、ドイツ以外の戦車も知ることが出来るというわけで、
なにか得した気分なりました。



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