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ドイツ夜間防空戦 -夜戦エースの回想- [ドイツ空軍]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

ヴィルヘルム・ヨーネン著の「ドイツ夜間防空戦」を読破しました。

撃墜数34機の夜間戦闘機エースであるヨーネン大尉の回想録で、非常に面白い1冊です。
原題「星空の決闘」のとおり、英国爆撃機との夜間戦闘の描写がこれでもかと出てきます。

ドイツ夜間防空戦.JPG

レーダーの発達や機種、または戦術の進化により、有利・不利がめまぐるしく変化していき、
また、数百機の爆撃機に対して挑む戦いっぷりも壮絶で、
昼間戦闘機とは違い複座である夜戦は相棒とのやりとりもあって、なにか新鮮です。
ある意味、夜間戦闘機版「始まりと終り」や「Uボート戦史」とも言えるのではないでしょうか。

夜戦のエースパイロットはほとんど知りませんでしたが、著者のヨーネンの騎士十字章をはじめ
剣付柏葉騎士十字章の受章者(宝剣も)も多く、
ヘルムート・レントのようなスーパー・エース達とのちょっとした出会いも随所に出てきます。

wilhelm_johnen.jpg

また、アメリカ軍爆撃機との空中戦の末、中立国スイスへ不時着を余儀なくされた時の話は
特に興味深いものです。
当時のスイス軍の対応や同様に不時着したアメリカ軍爆撃機パイロットとの交流が語られており、
やはりここでもパイロット同士、敵味方を超えた互いの尊敬の念を感じることができます。

sayn-wittgenstein.jpg

そして、ハインリヒ・プリンツ・ツー・ザイン・ヴィトゲンシュタインは2~3頁ほどの登場ですが
なぜか強烈な印象を残します。完全に主役を喰う脇役の典型です。
「Princes of Darkness: Luftwaffe Night Fighter Aces」という洋書が発売されるようで
ぜひ日本版も出してほしいですね。





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