ディナモ -ナチスに消されたフットボーラー- [欧州諸国]
ど~も。ヴィトゲンシュタインです。
アンディ・ドゥーガン 著の「ディナモ」を読破しました。
戦争とサッカーの組み合わせは特別目新しいテーマではありません。
19世紀後半から世界中にサッカーが広まっていったこともあり、
その後の2回の大戦に於いても様々な逸話が存在し、本や映画となっています。
この本で取り上げられているのは、ウクライナの雄、ディナモ・キエフです。
90年代後半にシェフチェンコを擁し一世を風靡したこともありますね。
ディナモとは東側(死語ですか・・)のクラブの名称でよく見かけますが、
「秘密警察」や「内務省」のチームです。
以前、カズが一時期所属したクロアチアのクラブチームも
ディナモ・ザグレブという名門クラブですが、クロアチア独立を契機に
東の陰惨な雰囲気があるとかという訳のわからん「大統領命令」で
クロアチア・ザグレブと名前を変えられてしまったりと、サッカー好きにはお馴染みの名称です。
ちょっと前置きが長くなりましたが、内容はというと、ドイツ軍占領下の42年に
キエフのパン工場で働く元ディナモの選手達が結成したチームが
枢軸側占領軍チーム相手に連戦連勝を重ねて行き、
キエフ市民の士気の高まりを危惧したドイツ側は
ドイツ空軍チームを送り込み、必勝を期すが・・という感じです。
ドイツ軍とサッカーの試合をするということでは、マイケル・ケインとマックス・フォン・シドーが
競演の映画「勝利への脱出」もありましたが(英国捕虜チームですね。公開当時はペレが出てるとか
スタローンがキーパーだとか、子供ながらに騒いだ記憶があります)、
こちらはそれほど爽快感はありません。それは副題からお察し願います・・。
そしてこの本ではマトモなドイツ人は一切登場しません。
昔ながらの悪役に完全に徹しています。
強いて言えばシンドラーの出てこない「シンドラーのリスト」的扱いです。
それを補っているのが、「パン工場」チームにチンチンにやられてしまうくせに
その後、「パン工場」チームのサポーターと化してしまうハンガリーとルーマニアの占領軍チーム。
同盟国ドイツに対する感情が良くわかります。
そりゃ、このときこれじゃあ、寝返るわな~。
アンディ・ドゥーガン 著の「ディナモ」を読破しました。
戦争とサッカーの組み合わせは特別目新しいテーマではありません。
19世紀後半から世界中にサッカーが広まっていったこともあり、
その後の2回の大戦に於いても様々な逸話が存在し、本や映画となっています。
この本で取り上げられているのは、ウクライナの雄、ディナモ・キエフです。
90年代後半にシェフチェンコを擁し一世を風靡したこともありますね。
ディナモとは東側(死語ですか・・)のクラブの名称でよく見かけますが、
「秘密警察」や「内務省」のチームです。
以前、カズが一時期所属したクロアチアのクラブチームも
ディナモ・ザグレブという名門クラブですが、クロアチア独立を契機に
東の陰惨な雰囲気があるとかという訳のわからん「大統領命令」で
クロアチア・ザグレブと名前を変えられてしまったりと、サッカー好きにはお馴染みの名称です。
ちょっと前置きが長くなりましたが、内容はというと、ドイツ軍占領下の42年に
キエフのパン工場で働く元ディナモの選手達が結成したチームが
枢軸側占領軍チーム相手に連戦連勝を重ねて行き、
キエフ市民の士気の高まりを危惧したドイツ側は
ドイツ空軍チームを送り込み、必勝を期すが・・という感じです。
ドイツ軍とサッカーの試合をするということでは、マイケル・ケインとマックス・フォン・シドーが
競演の映画「勝利への脱出」もありましたが(英国捕虜チームですね。公開当時はペレが出てるとか
スタローンがキーパーだとか、子供ながらに騒いだ記憶があります)、
こちらはそれほど爽快感はありません。それは副題からお察し願います・・。
そしてこの本ではマトモなドイツ人は一切登場しません。
昔ながらの悪役に完全に徹しています。
強いて言えばシンドラーの出てこない「シンドラーのリスト」的扱いです。
それを補っているのが、「パン工場」チームにチンチンにやられてしまうくせに
その後、「パン工場」チームのサポーターと化してしまうハンガリーとルーマニアの占領軍チーム。
同盟国ドイツに対する感情が良くわかります。
そりゃ、このときこれじゃあ、寝返るわな~。