第2次大戦 ドイツ武装親衛隊 [武装SS]
ど~も。ヴィトゲンシュタインです。
グランドパワー別冊の「ドイツ武装親衛隊」を再度、読破しました。
去年に2冊紹介したグランドパワー別冊の「ドイツ海軍 Uボート」。
本棚を整理していたら8年ほど前に購入した同じくグランドパワー別冊の本書が出てきました。
1996年に出版された160ページ、定価2350円のデルタ出版です。
もう内容はまったく覚えていませんし、
スッカリ武装SSに飢えていますので、気晴らしに楽しんでみましょう。
表紙をめくると、いきなり有名な「ヴィットマン・クルー」の写真がお出迎え・・。
それから8ページは「武装親衛隊カラー・アルバム」です。
そしてベルヒテスガーデンのゼップ・ディートリッヒ。
SS騎兵旅団など、ココで過去に紹介した写真の他、ポリツァイ師団、
コサック騎兵師団や、砲撃訓練に励む、ムスリムの「ハントシャール」のカラー写真など・・。
本文の100ページは白黒の「武装親衛隊写真集」です。
まずはポーランド戦の勝利を労うヒトラーが固く握手するヘルメット姿のゼップと、
それを見つめるマックス・ヴュンシェ。
続いては1930年代のライプシュタンダルテの写真が中心です。
1934年2月の第1中隊はフリッツ・ヴィットSS中尉がボスですね。
上段、真ん中からチョイ左 ↓ の将校帽がヴィットです。
「将軍と将校たち」では、ロンメルと談笑するゼップも良いですが、
降下猟兵の大御所マインドルとパウル・ハウサーの写真もナイスですね~。
本書には掲載されているものではありませんが、
ハウサー、ロンメル、マインドルのスリーショットはこんな感じ。同じときの写真かな??
いや~、こんな3人が前から歩いてきたら、反射的に直立不動。。漏らすかも・・。
「プリンツ・オイゲン」師団長のアルトゥール・フェルプスの写真は2枚。
ルーマニア軍の将軍から武装SSに転身したという変わり種の人で、
めでたく独破戦線初登場となりました。
その他、有名な武装SSの将軍が目白押しです。
シュタイナー、ギレ、ビットリッヒ、クリューガー、クム、フェーゲライン・・。
「眼つきが妖しい・・」とキャプションに書かれているのは、ディルレヴァンガーです。
ただ、1936年、ダッハウ強制収容所を視察したロベルト・ライと、アイケの写真ですが、
アイケとされているのはSS少佐ですし、別人でしょう。
本書のとは違う別の写真では ↓ 確かにアイケがいるんですけどね。
「闘う兵士たち」ではティーガー戦車の砲塔内の写真が良い感じです。
また「ヒトラーユーゲント」師団のオートバイ隊と書かれている下の写真ですが、
コレも1940年の西部戦線という説もある有名な写真です。
ただし、「兵士たちのゴーグルの形状が皆違うのが面白い」というキャプションは
そのとおりですね。
「Kar98K小銃を構えて歩哨に立つ"ダス・ライヒ"師団の兵士」。
1942年夏のロシアなので、藁の下は裸と推測しています。フルちんかな??
「ポーランド・バルカン・イタリア」では、「カマ(クロアチア第2)」という珍しい写真が・・。
しかし写っている氏名不詳の将軍がカール=グスタフ・ザウバーツヴァイクに似ているので、
「ハントシャール(クロアチア第1)」かも知れません。
「西部戦線」では、パリの凱旋門付近を走るパンターに、SS重戦車大隊のティーガー。
そして「バルジの戦い」での写真です。
「東部戦線」ではハリコフの戦いとクルスクの戦い、有名な写真も多いですね。
「捕虜・負傷・戦死」では、ヒトラーユーゲント師団の若い兵士たちの姿・・。
「武装親衛隊の小火器」。
MG34機銃から、対戦車地雷の設置まで。
ルガーP08、ワルサーP38の他に、モーゼルC96も出てきました。
あ~、コレは久しぶりに見ました。木製ストックが付けられた写真も掲載されていて、
子供の頃、憧れたもんです。。超合金の合体するヤツとか好きだったし。。
「武装親衛隊の戦車」は、ロシア南部と思われるヤークトパンターがまず出てきますが、
ホントに武装SSのヤークトパンターなのかは疑問です。
それから騎馬兵から書類をもらうナースホルン、いいアングルですね。
「武装親衛隊の求人ポスター」も10枚ありました。
ノルウェー向けや、ドイツの若者向けなど、いくつかは紹介しているものですが、
オランダ向けのポスターのオジさんは、著名なパウル・クルーガーという人物だそうで、
調べてみると、南アフリカ、トランスヴァール共和国の初代大統領として、
英国相手にしたボーア戦争の英雄のようです。
109ページからは文章を中心とした「武装親衛隊の歴史」です。
アルゲマイネ(一般)SSの誕生から、SA、レームの粛清「長いナイフの夜」、
そしてヒトラーの護衛部隊としての「ライプシュタンダルテ」と、
SS-VTの「ドイッチュラント」、「ゲルマニア」、「デア・フューラー」連隊。
前者はヒトラーとゼップ・ディートリッヒとの友情が、SS内でも独立的な地位を可能とし、
SS全国指導者であるヒムラーも戦前に、こう語っていたそうです。
「ライプシュタンダルテは治外法権である」。
そして陸軍バリの訓練を受けるSS-VTもパウル・ハウサーに仕切られ、
手出しの出来ないヒムラー・・。
そこで強制収容所部隊である、テオドール・アイケの「髑髏部隊」を
自分を目立たせるための戦闘部隊として訓練させ、前線に投入。
このようにシンプルながら面白い解説が続きますが、
誤植というか、誤字が多いのがイタイですね。
例えば、いきなり「セオドア・マイケ」って人が出てくると厳しいです。。
フェリックス・シュタイナーも度々、「スタイナー」になりますし、
ベオグラードに突入したフリッツ・クリンゲンベルクに至っては、
「クリンゲルベルク」だったり、「クリンゲン・ベルク」と、残念ながら全て不正解。。
フォン・ファルケンホルスト将軍も「フォン・ファルケン・ホルスト」になったり、
余計な区切りが笑えます。
騎士十字章受章者も詳しく書かれているのは良いんですが、
クルト・マイヤー・・・最終経歴:SS旅団指揮官兼武装SS少尉(HJ師団長で柏葉)
とか、少尉で師団長はないだろう・・ってトコですね。
まぁ、それでも40ページほど、写真も1ベージに1枚以上掲載しながら、
この複雑な武装SS興亡史をうまくまとめていると思います。
1944年~1945年の師団一覧表もありますし、充分ですね。
148ページからは最後の章、「武装親衛隊紳士録」です。
ドイツ語名はありませんがアルファベット順で、まずはバッハ=ツェレウスキから。
次はウィルヘルム・ビトリシですか、本書はビットリッヒはビトリシで統一しています。
第6SS山岳師団「ノルト」を率いたカール・ハインリヒ・ブレンナーは、
「ドイツ武装SS師団写真史〈1〉」で、元妻がゼップに・・・って話で登場しましたっけ。
あとは先に名前を挙げた有名どころは写真付きで紹介され、
クルト・フォン・ゴットベルクは第12SS軍団長という経歴、
ハインツ・ハルメル、フリードリヒ・イェッケルン、
マティアス・クラインハイスターカンプは、ビットリッヒの次の「ダス・ライヒ」師団長。
フーゴ・クラース、ハインツ・ラマーディング、ヴィルヘルム・モーンケ、
「フロリアン・ガイエル」師団長などを務めたグスタフ・ロンバルトはフェーゲラインと並ぶ
SS騎兵史に残る名として紹介されます。
ヴェルナー・オステンドルフは「ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン」師団長を務め、
ノルマンディで、あのフォン・デア・ハイデと激論した人ですね。。
それからヘルマン・プリースも。
ライネフェルトは1940年の西方戦で陸軍軍曹として騎士十字章を受章し、
「どこをどう出世したのか不明だが、1944年夏には警察少将になっており・・」と、
ワルシャワ蜂起鎮圧の顔つきその他、個人的にも興味ある人物なんですよね。
まだまだ、マックス・ジーモンにスコルツェニー、シルベスター・シュタドラー、
ユルゲン・ヴァーグナー、テオドール・ヴィッシュにフリッツ・ヴィットなどと続きます。
この下の写真も本書に掲載されているものではありませんが、好きな一枚、
ヴィッシュに「お前はアホか・・」とばかりに睨まれているのは、ヨッヘン・パイパー。。
写真中心の一冊とはいえ、鮮明じゃないもの、有名すぎる写真も多いですし、
キャプションも100%信じられないですが、なかなか楽しめました。
続編も持っていますので、また武装SSロスになったら読んでみます。
また本書は現在、レア物なようで、ヤフオクにはありますが、amazonでは手に入りません。
amazonに「グランドパワー別冊 ドイツ武装親衛隊【改訂版】2010年11月号」がありますが、
調べたところ、こちらは本書の改訂版ではなく、
1990年の別冊「武装SS大平原の決闘(1),(2)」の合本再編集版のようです。
グランドパワー別冊の「ドイツ武装親衛隊」を再度、読破しました。
去年に2冊紹介したグランドパワー別冊の「ドイツ海軍 Uボート」。
本棚を整理していたら8年ほど前に購入した同じくグランドパワー別冊の本書が出てきました。
1996年に出版された160ページ、定価2350円のデルタ出版です。
もう内容はまったく覚えていませんし、
スッカリ武装SSに飢えていますので、気晴らしに楽しんでみましょう。
表紙をめくると、いきなり有名な「ヴィットマン・クルー」の写真がお出迎え・・。
それから8ページは「武装親衛隊カラー・アルバム」です。
そしてベルヒテスガーデンのゼップ・ディートリッヒ。
SS騎兵旅団など、ココで過去に紹介した写真の他、ポリツァイ師団、
コサック騎兵師団や、砲撃訓練に励む、ムスリムの「ハントシャール」のカラー写真など・・。
本文の100ページは白黒の「武装親衛隊写真集」です。
まずはポーランド戦の勝利を労うヒトラーが固く握手するヘルメット姿のゼップと、
それを見つめるマックス・ヴュンシェ。
続いては1930年代のライプシュタンダルテの写真が中心です。
1934年2月の第1中隊はフリッツ・ヴィットSS中尉がボスですね。
上段、真ん中からチョイ左 ↓ の将校帽がヴィットです。
「将軍と将校たち」では、ロンメルと談笑するゼップも良いですが、
降下猟兵の大御所マインドルとパウル・ハウサーの写真もナイスですね~。
本書には掲載されているものではありませんが、
ハウサー、ロンメル、マインドルのスリーショットはこんな感じ。同じときの写真かな??
いや~、こんな3人が前から歩いてきたら、反射的に直立不動。。漏らすかも・・。
「プリンツ・オイゲン」師団長のアルトゥール・フェルプスの写真は2枚。
ルーマニア軍の将軍から武装SSに転身したという変わり種の人で、
めでたく独破戦線初登場となりました。
その他、有名な武装SSの将軍が目白押しです。
シュタイナー、ギレ、ビットリッヒ、クリューガー、クム、フェーゲライン・・。
「眼つきが妖しい・・」とキャプションに書かれているのは、ディルレヴァンガーです。
ただ、1936年、ダッハウ強制収容所を視察したロベルト・ライと、アイケの写真ですが、
アイケとされているのはSS少佐ですし、別人でしょう。
本書のとは違う別の写真では ↓ 確かにアイケがいるんですけどね。
「闘う兵士たち」ではティーガー戦車の砲塔内の写真が良い感じです。
また「ヒトラーユーゲント」師団のオートバイ隊と書かれている下の写真ですが、
コレも1940年の西部戦線という説もある有名な写真です。
ただし、「兵士たちのゴーグルの形状が皆違うのが面白い」というキャプションは
そのとおりですね。
「Kar98K小銃を構えて歩哨に立つ"ダス・ライヒ"師団の兵士」。
1942年夏のロシアなので、藁の下は裸と推測しています。フルちんかな??
「ポーランド・バルカン・イタリア」では、「カマ(クロアチア第2)」という珍しい写真が・・。
しかし写っている氏名不詳の将軍がカール=グスタフ・ザウバーツヴァイクに似ているので、
「ハントシャール(クロアチア第1)」かも知れません。
「西部戦線」では、パリの凱旋門付近を走るパンターに、SS重戦車大隊のティーガー。
そして「バルジの戦い」での写真です。
「東部戦線」ではハリコフの戦いとクルスクの戦い、有名な写真も多いですね。
「捕虜・負傷・戦死」では、ヒトラーユーゲント師団の若い兵士たちの姿・・。
「武装親衛隊の小火器」。
MG34機銃から、対戦車地雷の設置まで。
ルガーP08、ワルサーP38の他に、モーゼルC96も出てきました。
あ~、コレは久しぶりに見ました。木製ストックが付けられた写真も掲載されていて、
子供の頃、憧れたもんです。。超合金の合体するヤツとか好きだったし。。
「武装親衛隊の戦車」は、ロシア南部と思われるヤークトパンターがまず出てきますが、
ホントに武装SSのヤークトパンターなのかは疑問です。
それから騎馬兵から書類をもらうナースホルン、いいアングルですね。
「武装親衛隊の求人ポスター」も10枚ありました。
ノルウェー向けや、ドイツの若者向けなど、いくつかは紹介しているものですが、
オランダ向けのポスターのオジさんは、著名なパウル・クルーガーという人物だそうで、
調べてみると、南アフリカ、トランスヴァール共和国の初代大統領として、
英国相手にしたボーア戦争の英雄のようです。
109ページからは文章を中心とした「武装親衛隊の歴史」です。
アルゲマイネ(一般)SSの誕生から、SA、レームの粛清「長いナイフの夜」、
そしてヒトラーの護衛部隊としての「ライプシュタンダルテ」と、
SS-VTの「ドイッチュラント」、「ゲルマニア」、「デア・フューラー」連隊。
前者はヒトラーとゼップ・ディートリッヒとの友情が、SS内でも独立的な地位を可能とし、
SS全国指導者であるヒムラーも戦前に、こう語っていたそうです。
「ライプシュタンダルテは治外法権である」。
そして陸軍バリの訓練を受けるSS-VTもパウル・ハウサーに仕切られ、
手出しの出来ないヒムラー・・。
そこで強制収容所部隊である、テオドール・アイケの「髑髏部隊」を
自分を目立たせるための戦闘部隊として訓練させ、前線に投入。
このようにシンプルながら面白い解説が続きますが、
誤植というか、誤字が多いのがイタイですね。
例えば、いきなり「セオドア・マイケ」って人が出てくると厳しいです。。
フェリックス・シュタイナーも度々、「スタイナー」になりますし、
ベオグラードに突入したフリッツ・クリンゲンベルクに至っては、
「クリンゲルベルク」だったり、「クリンゲン・ベルク」と、残念ながら全て不正解。。
フォン・ファルケンホルスト将軍も「フォン・ファルケン・ホルスト」になったり、
余計な区切りが笑えます。
騎士十字章受章者も詳しく書かれているのは良いんですが、
クルト・マイヤー・・・最終経歴:SS旅団指揮官兼武装SS少尉(HJ師団長で柏葉)
とか、少尉で師団長はないだろう・・ってトコですね。
まぁ、それでも40ページほど、写真も1ベージに1枚以上掲載しながら、
この複雑な武装SS興亡史をうまくまとめていると思います。
1944年~1945年の師団一覧表もありますし、充分ですね。
148ページからは最後の章、「武装親衛隊紳士録」です。
ドイツ語名はありませんがアルファベット順で、まずはバッハ=ツェレウスキから。
次はウィルヘルム・ビトリシですか、本書はビットリッヒはビトリシで統一しています。
第6SS山岳師団「ノルト」を率いたカール・ハインリヒ・ブレンナーは、
「ドイツ武装SS師団写真史〈1〉」で、元妻がゼップに・・・って話で登場しましたっけ。
あとは先に名前を挙げた有名どころは写真付きで紹介され、
クルト・フォン・ゴットベルクは第12SS軍団長という経歴、
ハインツ・ハルメル、フリードリヒ・イェッケルン、
マティアス・クラインハイスターカンプは、ビットリッヒの次の「ダス・ライヒ」師団長。
フーゴ・クラース、ハインツ・ラマーディング、ヴィルヘルム・モーンケ、
「フロリアン・ガイエル」師団長などを務めたグスタフ・ロンバルトはフェーゲラインと並ぶ
SS騎兵史に残る名として紹介されます。
ヴェルナー・オステンドルフは「ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン」師団長を務め、
ノルマンディで、あのフォン・デア・ハイデと激論した人ですね。。
それからヘルマン・プリースも。
ライネフェルトは1940年の西方戦で陸軍軍曹として騎士十字章を受章し、
「どこをどう出世したのか不明だが、1944年夏には警察少将になっており・・」と、
ワルシャワ蜂起鎮圧の顔つきその他、個人的にも興味ある人物なんですよね。
まだまだ、マックス・ジーモンにスコルツェニー、シルベスター・シュタドラー、
ユルゲン・ヴァーグナー、テオドール・ヴィッシュにフリッツ・ヴィットなどと続きます。
この下の写真も本書に掲載されているものではありませんが、好きな一枚、
ヴィッシュに「お前はアホか・・」とばかりに睨まれているのは、ヨッヘン・パイパー。。
写真中心の一冊とはいえ、鮮明じゃないもの、有名すぎる写真も多いですし、
キャプションも100%信じられないですが、なかなか楽しめました。
続編も持っていますので、また武装SSロスになったら読んでみます。
また本書は現在、レア物なようで、ヤフオクにはありますが、amazonでは手に入りません。
amazonに「グランドパワー別冊 ドイツ武装親衛隊【改訂版】2010年11月号」がありますが、
調べたところ、こちらは本書の改訂版ではなく、
1990年の別冊「武装SS大平原の決闘(1),(2)」の合本再編集版のようです。
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