ドイツ海軍 Uボート(1) ファイティングシップ・シリーズNo.3 [Uボート]
ど~も。ヴィトゲンシュタインです。
グランドパワー別冊の「ドイツ海軍 Uボート(1) 」をようやく読破しました。
このBlogの独自ルールとして、いわゆる「雑誌」は紹介しない・・ということがあるんですが、
GWのお気楽企画第2弾としてやってみましょう。
実はグランドパワー別冊はガリレオ出版、本書のデルタ出版を含めて10冊は読んでいますし、
モデルアート臨時増刊、戦車マガジン別冊、グラフィックアクション、
それから学研の欧州戦史シリーズや、歴史群像シリーズも結構、持っています。
本書は1996年の156ページ、定価2300円の一冊ですが、Uボート・マニアには有名なもので、
先日、「Uボート(2)」と併せて800円と格安で手に入りました。
もう、買って読みたいUボート関連の本が無くなってきましたので
ちょっとマニアックに楽しんでみたいと思います。
表紙は「笑うノコギリ鮫」のマークと同様に微笑む、U-96のレーマン=ヴィレンブロック艦長。
名作映画「Uボート」のモデルと云われている有名人ですね。
巻頭カラーは4ページほど。以前に紹介したU-100のシェプケの写真などが登場します。
本文はフォトコレクションとして、白黒ながらも大きく鮮明な写真集といった趣で、
UボートのタイプをⅠ型~ⅩⅣ型までを68ページまで紹介します。
このような写真で良いところは、Uボート・マークが綺麗にわかることですね。
U-83は、「バイキング船」の紋章を入れています。
U-73の紋章なら、「双頭の鷲」。キャプションもしっかりとしており、
下の写真も「ロリアン基地に接舷しようとしているところ・・」だそうです。
U-95のマークは、「雨に降られて考え込む蛙」。。
コレは初めて見ましたが、どんな意味があるんでしょう・・?
U-136は「オマール海老」。
U-69は「笑う牛」。水兵たちはパナマ帽姿で、もちろん官給品ではなく、
撃沈した船の積み荷だったに違いない・・としています。
U-106は「2尾のノコギリ鮫」ですね。
ただし「笑うノコギリ鮫」もそうですが、ノコギリエイとか、メカジキとも言われます。
U-123といえば「ドラムビート作戦」のハルデゲン艦長が有名ですが、
1941年初めのU-123はモール艦長で、紋章は「戦傷章」。なんでだ?
このパーソナルマークは艦に与えられたものではなく、
艦長が代われば書き直されたこともあるようですが、
ハルデゲンは「戦傷章」を引き継いだかもしれません。
U-38の「キューピット」マークも面白い。魚雷に乗ってるのかな。。
そしてこのパーソナルマークの他に、潜隊マークが書かれている場合もあり、
例えばサン・ナゼールの第7潜隊はギュンター・プリーンの「鼻息の荒い牛」ですし、
ブレストの第9潜隊はレーマン=ヴィレンブロックが指令になったことから
「笑うノコギリ鮫」のマークが使用されているわけです。
また、このようなマークはバッジも作られて、船員の略帽にも付けられます。
しかしゲルマン男子たるもの、可愛い熊とかってイヤだって思うヤツもいたんじゃ・・。
U-68が撃沈された仮装巡洋艦アトランティスの生存者を救助している
2ページぶち抜きの写真も初めて見ましたが良いですねぇ。
名著「Uボート部隊の全貌」でも、人気の図柄が文章ながら紹介されていましたから、
全体的にUボート・マークに目が行ってしまって、いろいろと探してみましたが、
ここら辺が整理されている日本のWebサイトは残念ながら見つかりませんでした。
続く後半は、「Uボートの系譜」と題して、1918年の第1次大戦後からの
Uボート開発が詳細に述べられています。
Type ⅠAがU-25~U-26、Type ⅡAがU-1~U-6など、
図版と写真も使って解説。
Type ⅦBになるとU-45~U-55、U-73~U-76、U-83~U-87、U-99~U-102。
プリーンのU-47、クレッチマーのU-99など、
初期のUボートエースたちの乗艦であるのが良くわかりますね。
「遠洋を狙うUボート」ではⅦ型の2倍近い航続力を持つ、Type ⅨBにU-122~U-124。
ハルデゲンのU-123が米東海岸で暴れた理由も理解できますし、
Type ⅨCでは、U-511が1943年に呉軍港に入り、呂-500となったものの、
隅から隅まで研究した日本海軍は、 ⅨC型を建造することは不可能・・という結論に。。
以降も乳牛(ミルヒクー)こと、給油用Uボートに、XXI型エレクトロボート。
ⅩⅩⅦB型というのは、2人乗りの「ゼーフント」です。
最後はUボート艦内の写真特集。
魚雷の上で食事をする魚雷科員たちの写真がとても印象的でした。
いや~、大満足ですねぇ。
本書はなかなかレアな代物で、amazonでも手に入りません。
ガリレオ出版から改訂版が2011年に出ていたり、
デルタ出版のものでは「ドイツ海軍Uボート3」が4200円也。。
立ち読み程度しか読んでないので比較できませんが、光人社から出ている
「Uボート戦場写真集」よりは、遥かに良い本だと思います。
ちなみにこれから本屋さんに行って来ます。目的は「絵本」・・。
「ダース・ヴェイダーとルーク(4才) 」に続く、
「ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア」が発売されていたのに気が付きました。
このBlogをお読みいただいているお父さん方も、ヒトラー本や独ソ戦記ばかりでなく、
たまには可愛いお子さんや、お美しい奥様に、こんな絵本を買ってあげましょう。。
2009年から始めたこの「独破戦線」も、まる4年が過ぎ、遂に5年目に突入しました。
まぁ、いい加減、今年が最後の年になりそうですね。
グランドパワー別冊の「ドイツ海軍 Uボート(1) 」をようやく読破しました。
このBlogの独自ルールとして、いわゆる「雑誌」は紹介しない・・ということがあるんですが、
GWのお気楽企画第2弾としてやってみましょう。
実はグランドパワー別冊はガリレオ出版、本書のデルタ出版を含めて10冊は読んでいますし、
モデルアート臨時増刊、戦車マガジン別冊、グラフィックアクション、
それから学研の欧州戦史シリーズや、歴史群像シリーズも結構、持っています。
本書は1996年の156ページ、定価2300円の一冊ですが、Uボート・マニアには有名なもので、
先日、「Uボート(2)」と併せて800円と格安で手に入りました。
もう、買って読みたいUボート関連の本が無くなってきましたので
ちょっとマニアックに楽しんでみたいと思います。
表紙は「笑うノコギリ鮫」のマークと同様に微笑む、U-96のレーマン=ヴィレンブロック艦長。
名作映画「Uボート」のモデルと云われている有名人ですね。
巻頭カラーは4ページほど。以前に紹介したU-100のシェプケの写真などが登場します。
本文はフォトコレクションとして、白黒ながらも大きく鮮明な写真集といった趣で、
UボートのタイプをⅠ型~ⅩⅣ型までを68ページまで紹介します。
このような写真で良いところは、Uボート・マークが綺麗にわかることですね。
U-83は、「バイキング船」の紋章を入れています。
U-73の紋章なら、「双頭の鷲」。キャプションもしっかりとしており、
下の写真も「ロリアン基地に接舷しようとしているところ・・」だそうです。
U-95のマークは、「雨に降られて考え込む蛙」。。
コレは初めて見ましたが、どんな意味があるんでしょう・・?
U-136は「オマール海老」。
U-69は「笑う牛」。水兵たちはパナマ帽姿で、もちろん官給品ではなく、
撃沈した船の積み荷だったに違いない・・としています。
U-106は「2尾のノコギリ鮫」ですね。
ただし「笑うノコギリ鮫」もそうですが、ノコギリエイとか、メカジキとも言われます。
U-123といえば「ドラムビート作戦」のハルデゲン艦長が有名ですが、
1941年初めのU-123はモール艦長で、紋章は「戦傷章」。なんでだ?
このパーソナルマークは艦に与えられたものではなく、
艦長が代われば書き直されたこともあるようですが、
ハルデゲンは「戦傷章」を引き継いだかもしれません。
U-38の「キューピット」マークも面白い。魚雷に乗ってるのかな。。
そしてこのパーソナルマークの他に、潜隊マークが書かれている場合もあり、
例えばサン・ナゼールの第7潜隊はギュンター・プリーンの「鼻息の荒い牛」ですし、
ブレストの第9潜隊はレーマン=ヴィレンブロックが指令になったことから
「笑うノコギリ鮫」のマークが使用されているわけです。
また、このようなマークはバッジも作られて、船員の略帽にも付けられます。
しかしゲルマン男子たるもの、可愛い熊とかってイヤだって思うヤツもいたんじゃ・・。
U-68が撃沈された仮装巡洋艦アトランティスの生存者を救助している
2ページぶち抜きの写真も初めて見ましたが良いですねぇ。
名著「Uボート部隊の全貌」でも、人気の図柄が文章ながら紹介されていましたから、
全体的にUボート・マークに目が行ってしまって、いろいろと探してみましたが、
ここら辺が整理されている日本のWebサイトは残念ながら見つかりませんでした。
続く後半は、「Uボートの系譜」と題して、1918年の第1次大戦後からの
Uボート開発が詳細に述べられています。
Type ⅠAがU-25~U-26、Type ⅡAがU-1~U-6など、
図版と写真も使って解説。
Type ⅦBになるとU-45~U-55、U-73~U-76、U-83~U-87、U-99~U-102。
プリーンのU-47、クレッチマーのU-99など、
初期のUボートエースたちの乗艦であるのが良くわかりますね。
「遠洋を狙うUボート」ではⅦ型の2倍近い航続力を持つ、Type ⅨBにU-122~U-124。
ハルデゲンのU-123が米東海岸で暴れた理由も理解できますし、
Type ⅨCでは、U-511が1943年に呉軍港に入り、呂-500となったものの、
隅から隅まで研究した日本海軍は、 ⅨC型を建造することは不可能・・という結論に。。
以降も乳牛(ミルヒクー)こと、給油用Uボートに、XXI型エレクトロボート。
ⅩⅩⅦB型というのは、2人乗りの「ゼーフント」です。
最後はUボート艦内の写真特集。
魚雷の上で食事をする魚雷科員たちの写真がとても印象的でした。
いや~、大満足ですねぇ。
本書はなかなかレアな代物で、amazonでも手に入りません。
ガリレオ出版から改訂版が2011年に出ていたり、
デルタ出版のものでは「ドイツ海軍Uボート3」が4200円也。。
立ち読み程度しか読んでないので比較できませんが、光人社から出ている
「Uボート戦場写真集」よりは、遥かに良い本だと思います。
ちなみにこれから本屋さんに行って来ます。目的は「絵本」・・。
「ダース・ヴェイダーとルーク(4才) 」に続く、
「ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア」が発売されていたのに気が付きました。
このBlogをお読みいただいているお父さん方も、ヒトラー本や独ソ戦記ばかりでなく、
たまには可愛いお子さんや、お美しい奥様に、こんな絵本を買ってあげましょう。。
2009年から始めたこの「独破戦線」も、まる4年が過ぎ、遂に5年目に突入しました。
まぁ、いい加減、今年が最後の年になりそうですね。