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スターリン・ジョーク [ジョーク本]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

平井 吉夫 編集の「スターリン・ジョーク」を読破しました。

去年の「ヒトラー・ジョーク」に続く、独破戦線ジョーク・シリーズ第2弾の登場です。
本書の存在を知ったのは半年ほど前ですが、いかんせんジョークというものは、
その本質がわかっていなければ、楽しめるものではありませんから、
このスターリンとソ連、或いは共産主義をネタにしたジョークが自分に理解できるのか・・?
と、二の足を踏んでいました。
そんなこともあって先日、上下巻で1200ページを超える大作
スターリン―赤い皇帝と廷臣たち」でこのあたりをキッチリ勉強して、
やっと本書に挑むことができた・・というわけなんですね。

それから手前味噌ですが、今回が「400」記事めになりました。
1年前の「ヒトラー・ジョーク」も、ちょうど「300」記事でしたから、偶然とは恐ろしい・・。

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それでは、本書に登場する、550点の中から、気に入ったジョークをいくつか紹介しましょう。
まずは1917年のボルシェヴィキの10月革命から始まるジョークの中から・・。

ロシアは広くて、汽車は遅い。旅はみんな長旅だ。乗客の一人が靴を脱いだ。
不快な臭いが、むっと立ち込める。隣に座っていた男が言った。
「あんたね、靴下を取りかえないか」
「いいよ、だけど、砂糖とだけだよ」。

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最初の秘密警察チェーカーの初代長官、ジェルジンスキーのジョークなども出てきますが、
レーニン・ネタはやっぱり多いですね。そのうちのひとつ・・。

レーニン廟を見上げて、しきりに感心していた老婆が、衛兵に尋ねた。
「こん中に、なにがあんのかね?」
「レーニンが祀ってあるんだ」
「レーニンって誰だね?」
「新しい聖者さまだ」
聖者と聞いて、老婆はひざまずいた。
「聖レーニンさま、どうかボルシェヴィキを退治して、
また教会に行けるようにして下さいませ。アーメン」。

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1928年にはスターリンが台頭して、第1次5ヵ年計画へと突き進みます。

モスクワの政治集会で、党宣伝員が首都における輝かしい成果を語る。
「ゴーリキー通りには10ブロックの住宅が、レーニン通りでは13ブロックも建築されたのだ!」
「宣伝員同志」と一人の労働者。
「あたしはゴーリキー通りに住んでおりまして、レーニン通りを通って働きに行きますが、
新住宅なんて見たことがない」
「もっと新聞をよく読みたまえ」と、宣伝員は怒りの色。
「通りをぶらぶらする暇があったら!」

1940年7月の新法令によって、職場に遅刻した者は、サボタージュ行為とみなされ、
厳罰に処されることになった。
「聞いたか。ボリショイ劇場が丸焼けになっちまった」
「消防隊はなにをしてたんだ?」
「出火後10分で現場に到着したんだが、サボタージュのかどで即刻全員逮捕さ」。

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アダムとイヴは、最初のソビエト的人間である。
どうして?
アダムとイヴは裸で暮らし、ほとんど食べず、家もない。
そして自分たちは、楽園にいると思っている。

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「大粛清」に関するジョークはなかなかあります。短いのを紹介。
その1・・
「同志スターリンが自分に関するジョークを集めてるって、本当か?」
「うん、だけど、まず、そいつを喋るやつからだ」。
その2・・
定時きっかりに工場へ出勤した労働者が逮捕された。
容疑-外国製の時計所持。
その3・・
聞いたか。プラウダが最優秀のジョークに懸賞を出したんだってさ。
一等賞=20年。
その4・・
「ソ連の学者が人間の寿命を150歳まで延ばす方法を発見したそうだ」
「ははあ、すると判決も長くなるな」。

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1937年、ロシアの偉大な詩人プーシキンの没後百周年を記念して、
ソ連政府はプーシキン記念像のコンクールを公布し、様々なアイデアが殺到した。
厳格な選考の結果、次の作品が佳作となった。
「カフカスの頂に立ち、遥か彼方を眺めるプーシキン」
「決闘の敵手の弾丸を胸に受け、まさに倒れんとするプーシキン」
だが、一等賞を獲得したのは次の作品だった。
「プーシキンを読むスターリン」。

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いよいよナチス・ドイツとの戦争が始まります。
なにかで読んだことのあるようなジョークがありました。

赤軍兵士に降伏を呼びかけるドイツ軍。
「投降せよ。ロシア兵たち!」
ソ連軍陣地から一人の兵士が、アジア訛りで怒鳴り返した。
「俺たちウズベク人はいらねえのか!」

1945年のポーランド解放。
ソ連将校がポーランド人に志願して従軍するよう説得します。
「どうして一緒に闘わないんだ。我が軍の敵はナチスで、ポーランド解放のために闘ったのに」
「あんたは2匹の犬が一本の骨を取り合って喧嘩しているのを見たことがありますか?」
「あぁ、良く見るね」
「骨が一緒に闘いましたかい?」

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ルーマニアの小学校。
「昨日の日曜日はなにをしましたか?」
「ボクはパパと赤軍ごっこして遊びました」
「それはどんな遊びなの?」と先生。
「はじめに家で、うんと酔っ払うんです。それから隣のおばさんの家へ行きます。
パパがおばさんを押し倒して、上に乗っかって、なにかやっている間に、
ボクはおばさんの腕時計をとりました」。

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中盤からは、戦後の共産圏の国々のジョークも多くなってきますが、
チェコスロヴァキア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリーにユーゴスラヴィア、
そして東ドイツと、その当時の国家元首に対するジョークとなっていますので、
例えば、東ドイツのヴァルター・ウルブリヒトを知らないと、その面白さは理解できません。
ヴィトゲンシュタインはあまり詳しくないので、それでも楽しめたのをいくつか・・。

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ブリジット・バルドーが東ドイツを訪問して、ウルブリヒトに会った。
「フロイライン・バルドー、なにか私でお役に立てることはありませんかな」
バルドーはお色気たっぷりに答える。
「私の願いは一つだけ。壁を取り払って、お国の全国民に国境を開いて下されば嬉しいわ」
「あっは!可愛いことを言われる。あなたは私と2人だけになりたいのですな」。

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1人の選挙人がブダペストの投票場で言った。
「すいませんが、この投票用紙じゃなくて、ほかの、そうそう、それ、上から5番目のをください」
選挙管理人が言う。「わかりませんな。どれだって同じじゃないですか」
「そりゃ、もちろん。でも少なくとも、何かを選んだって気になりたいもんですから」。

太平洋で船が沈没し、2人の男と、1人の女がだけが小島に辿り着いた。
2人の男がイタリア人だったら?
1人の男が、もう1人の男を殺して、女を独り占めにする。
2人の男がフランス人だったら?
なんのいさかいもなく、心安らかに三角関係になる。
2人の男がイギリス人だったら?
男どもは別の島に移って、女をひとりぼっちにしてしまう。
2人の男がロシア人だったら?
空びんに手紙を詰めて、モスクワからの指令を待つ。

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戦後、米英仏ソ四ヶ国の共同占領下に置かれたウィーン。
連合軍代表の会談で、米国人の延ばした足が、ソ連の通訳嬢の足に触ってしまった。
「どうも、失礼しました」
通訳嬢は赤くなって、上司のバルマショフ少佐になにかささやいた。
少佐はプーシキン大佐の席に行って、なにか耳打ちをする。
大佐はシーモノフ将軍の元へ。
将軍は会議室を出て電話を掛けに行った。
30分後に戻ってきた将軍は、プーシキン大佐になにか耳打ちを・・。
大佐はバルマショフ少佐になにかささやいた。
少佐は通訳嬢の耳元に身を屈める。
通訳嬢は米国人に向き直り、笑みをたたえて言った。
「どういたしまして」。

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ケネディのモスクワ訪問を祝して、赤の広場でカー・レースが挙行された。
出場選手はケネディとフルシチョフその人。
フルシチョフはジルのリムジンを駆ってベストを尽くした。
しかし、ゴールに先に着いたのはケネディのサンダーバードだった。
翌日のプラウダ。
「同志フルシチョフは壮絶なるフィニッシュにおいて、栄誉ある第2位を勝ち取った。
ケネディ大統領はビリから2番目であった」。

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超短編ジョークではこんなのがお気に入りです。

キリスト教徒は死後の復活を信じる。
共産主義者は死後の名誉回復を信じる。

戦車とはなんですか?
戦車とは交通手段であり、ソ連兵士が兄弟諸国への友好的訪問に利用するものである。

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ヴィトゲンシュタインが子供の頃のソ連の書記長と言えばこの人、ブレジネフです。
本書では彼もジョークのネタになっていました。

フルシチョフとブレジネフの相違はなんですか?
相違はない。ただ、ブレジネフはそのことに、まだ気づいていない。

スターリンとブレジネフの相違はなんですか?
相違はない。ただし、ブレジネフは髭を眼の上に生やしている。

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もともとは1983年に発刊され、本書は1990年に306ページで文庫化されたものです。
著者のあとがきでは、10年以上に渡ってソ連・東欧ジョークを集めた著者の
「分析」が非常に勉強になりました。
例えば、よく出来たジョークは普遍的であり、原型は国籍不明であり、
登場人物や状況設定をちょっと変えるだけで各時代、各国で語られる政治ジョークは無数にある
ということです。
本書の中でもに似たようなものもありましたし、
ヒトラー・ジョーク」にあったものと同じパターンもありました。

しかし、この共産主義ジョークというものは、読んで(聞いて)爆笑するようなものではなく、
ほとんどが「自虐ネタ」ですから、悲しいというか、苦笑いジョークに終始していますね。。

実は「ニセドイツ」という、”勝手に東ドイツ国営企業カタログ”って本があるんですが、
今回、東ドイツ・ネタに触れた勢いで読んでみようかと思っています。







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ナチス映画電撃読本 [戦争映画の本]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

別冊映画秘宝編集部著の「ナチス映画電撃読本」を読破しました。

9月の「ナチスがUFOを造っていた」で、ちょうど公開される「アイアン・スカイ」の話から、
本書が気になったわけですが、たまたま本屋さんに売ってましたので購入しました。
ムックという雑誌と一般書籍が混じった形式の一冊ですが、
222ページで「アイアン・スカイ」以外にも、古いナチス映画も満載。
写真もタップリでこういうのも楽しそうですね。

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16ページの巻頭カラーは、表紙の通りの「アイアン・スカイ」特集です。
以降、白黒になる57ページまではこの映画の関係者インタビューなど、
面白おかしく書かれています。「別冊映画秘宝」って初めて読みましたが、
もっと重々しい感じなのかと思ってましたから、弾けたような書きっぷりにビックリ・・。
攻撃型円盤が「ワルキューレ」、宇宙空母が「グラーフ・ツェッペリン」、
超ド級円盤が「神々の黄昏」と、ネーミングも良いんですねぇ。
対する地球連合軍も「英国宇宙戦艦 スピットファイア」に、「日本宇宙戦艦 漢字1号」。。

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第2章は「ナチスドイツとは何だったのか?」
戦後、軍事マニアに歴史、オカルト・マニアを誘蛾灯に吸い寄せ、
掘っても掘っても尽きることのないディテールの深さ、究極の悪イメージがもたらす背徳感・・。
といったナチス人気の秘密に言及し、簡単な「早わかりナチス入門」もついています。
また「ナチスにまつわる都市伝説」も紹介し、ブラジルで双子が沢山生まれる「メンゲレ村」や、
実物のナチス軍服を購入すると怪奇現象に襲われる話・・、
それから「ヒトラー生存説」などにも触れますが、まぁ、そんなに真剣なものではありません。

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「ナチスになりたい人々」では、世界的なナチス・コスプレ事件も・・。
以前に紹介した「氣○團」の中途半端なコスプレに、
ヘンリー王子が友人の誕生会でナチ・コスプレに挑戦した新聞写真も掲載。
罰として「シンドラーのリスト」を観ること・・と父に命ぜられたそうですが、
このナチの腕章も良く見るとハーケンクロイツの角度がいい加減な代物ですね。

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このようなナチスの基礎知識を踏まえて第3章「ナチスドイツと娯楽映画」へ進みます。
「戦争映画の悪役として、ナチスはずっと起用され続けてきた。
それは戦勝国アメリカの作った「お約束事」だ。エロ映画では美女たちを八つ裂きにし、
怪奇映画では古代の魔人を呼び出す狂気の集団として重宝されてきた」。
というわけで、まずはナチス系エロ映画の歴史です。
1974年の米映画「ナチ女収容所/悪魔の生体実験」を永遠の傑作とし、
主演の熟女女優ダイアン・ソーン扮する好色冷血な女看守長イルザの囚人のチン切り刑など、
悪行の数々を紹介します。このモデルとなったのはやっぱり、イルゼ・コッホでした。。

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この「イルザ物」はシリーズ化され、なかには「イルザ対ブルース・リー」という怪作も。。
ヨーロッパでもスイス=ドイツ合作の「ナチ女親衛隊/全裸大作戦」に始まり、
恐怖の「マカロニ・ナチ映画」が大量に発生していきます。
1980年代にかけて日本でも封切られたこれらの作品も丁寧に解説。
「ナチ卍第三帝国/残酷女収容所」、スマッシュヒットを飛ばした「ゲシュタポナチ収容所」、
「ゲシュタポ卍第5収容所/女体セックス実験」、
あの「サロン・キティ」を激安再現した「ナチ(秘)女体飼育館・ゲシュタポ慰安部隊」などなど・・。

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そして実在した美貌のSS看守、イルマ・グレーゼが登場し、
彼女がモデルとなっているケースにも言及。
ただ、SSの制服を着た彼女と犬だとされる写真もちょっと怪しいですし、
他の当時の写真のキャプションもちょっとテキトーですかねぇ。
どちらもこのBlogで使った写真なんですが・・。

鬼のような女看守というのは、イルザとか、オルガとか、ヘルザとか3文字の名前で、
オッパイの裾野がナチの制服からハミ出ていないといけない・・と述べられているとおり、
オッパイはともかく、イルゼ・コッホにイルマ・グレーゼもルール通り・・。
エーファやシュテフィーなんて可愛らしい名前ではいけません。。

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以前から観たかったヴィスコンティ監督の「地獄に堕ちた勇者ども」も詳しく書かれ、
ヴィトゲンシュタインはロードショーで観た2006年の「ブラックブック」や
ヒトラー 最期の12日間」と続いていきます。

The Damned AKA La caduta degli dei (1969)  Luchino Visconti.jpg

「ナチス兵隊残酷物語」と題して、1993年のドイツ映画「スターリングラード」や
ジェームズ・コバーンの「戦争のはらわた」といった名作戦争映画を紹介します。
その他「レマゲン鉄橋」と、「パリは燃えているか」。
後者はDVDが出ないので、いまだに観ていません。。くやし~。

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ホラー映画にもナチスは登場します。
ゴシック・ホラー「ザ・キープ」はホラー映画マニアだった少年時代に観に行きましたが、
いまいち、良くわからない映画でした。
そして史上最悪の残虐ナチス映画として紹介されるのは「炎628」です。
タイトルだけは聞いたことがありましたが、ドイツに占領されていた白ロシアで
628もの村が住民ごと焼き払われたという凄惨な記憶を描いた1985年のソ連映画です。
いや~、コレは観てみたいですね~。でもDVDはプレミア価格・・。

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パラレルワールド映画としては、あの「ファーザーランド」が・・。
これもDVDが出ていないので未見ですが、本書では
「幻の世界首都ゲルマニアのビジュアルだけでも、この映画を観る価値がある」。
そして「オデッサ・ファイル」に「マラソンマン」、
最近、TVで放映されたので録画した「ブラジルから来た少年」、
「ゴールデンボーイ」はスティーヴン・キングの原作だけは読みましたが、映画は・・??

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レニ・リーフェンシュタールのナチ党大会の記録映画「意志の勝利」が
2009年に日本で上映され、ロングランを記録した件などは興味深かったですね。
ヒトラーの演説の凄さを興奮した様子で語るご婦人・・。
ヴィトゲンシュタインもDVDで観ましたが、まさに同感です。

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第4章は映画から離れて「ナチスの遺産とサブカルチャー」です。
ナチスとロック、反抗のシンボルとしてのナチスと書かれているように、
ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズがSSの制服に身を包んだ写真に、
セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスもハーケンクロイツのTシャツ姿。
10代の頃、ピストルズ・マニアだったヴィトゲンシュタインはジョニー・ロットンが着ていた
「DESTROY」Tシャツのレプリカを愛用していましたが、本書ではそのピストルズの曲、
「さらばベルリンの陽」と「ベルゼンの毒ガス室」の歌詞にも触れています。

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「10冊のナチスSF」本では、やっぱりフィリップ・K・ディックの「高い城の男」が
気になりましたね。SS-GB、ファーザーランドの次は、やっぱりコレですか。

「海外TVドラマのナチス」ではスタートレックで主役たちが、
ワケあってナチの制服を着込まざるを得ない展開があったそうです。

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もちろん日本でもナチスはTVで子供たちの前に姿を現します。
プロレスでは「アイアン・スカイ」ならぬ、「アイアン・クロー(鉄の爪)」を必殺技に持つ、
フリッツ・フォン・エリックが我が兄弟の中でも人気を博していましたし、
この「悪役のドイツ人でございます」という名前もいま調べてみたら
実はリングネームであって、この人、実際はテキサス出身でした・・。
今の今までず~と、騙されていたのね。。
油断して兄貴に「ストマック・クロー」を喰らわないように腹筋鍛えたりしたのに。。

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ショッカーは当初の設定では「ナチスの残党」であり、ゾル大佐もバリバリの制服姿。
そして変身すればその姿は人狼部隊を彷彿とさせる「狼男」。。
この写真を見ると、2級鉄十字章受章した国防軍通信将校といった感じです。

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「宇宙戦艦ヤマト」ならデスラー総統など、いくらでもナチス・ネタがありますが、
極めつけは仮面ライダーXの「ヒトデヒットラー」だそうです。
コレは第三帝国の偉大な総統に、でっかい腔腸動物を張り付けたデザインで、
そもそも「ヒトデとヒトラーが合体して何のメリットがあるのか・・」。
う~む。。コレは知らなかったので写真を探してみましたが、エゲツなさ過ぎるぜ。。

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漫画では手塚治虫の「アドルフに告ぐ」や、水木しげるの「劇画ヒットラー」を筆頭に、
いろいろと紹介。
最後は再びカラー写真となって、「プラモ箱絵に見るナチス超兵器集」です。
海外のプラモを中心に、「飛行船ツェッペリン号」に始まり、
ギガント」、「シュトゥーカ」、「He-177 グライフ」、「V-1」、「V-2」
Me-262」、「Me-163」、「He-162」といったジェット機、ロケット機に、計画機も。
Uボート」に「巨大列車砲ドーラ」まで・・。いつの日か、ドーラを作るのは夢ですね。。

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ということで、本書は当初、想像していたナチス映画に限定したモノではなく、
日本におけるナチス文化にもかなりのページを割いた1冊ですが、
個人的にはソレが逆に楽しめました。
ホロコーストとネオナチ思想にはあえて一切触れずに、幅広く戦後のナチス文化を取り上げ、
そこから映画のなかのナチスを楽しもうという姿勢が徹底しています。
ナチス入門書としても面白いですし、戦争映画好きも楽しめる、
バランスの良い1冊でかなり満足しました。
ただ、「アイアン・スカイ」を観に行くか・・は、まだ悩んでますが。。































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潜水艦の死闘 -彼らは海面下で戦った- [Uボート]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

エドウィン・グレイ著の「潜水艦の死闘」をたぶん、再度、読破しました。

Uボートものっていうのは、急に無性に読みたくなるときがありますが、
もう、あらかた読んでしまったなぁ・・と、ちょっと寂しいこの頃です。。
しかし、未読本棚に本書があったことを発見しました。
結構前に買った本で、このBlogをはじめる前に読んだような気がするんですが、
第1次大戦から、世界6カ国の潜水艦エース、17人が登場し、
そのなかには、あのオットー・クレッチマーの章もあるというのに、まったく思い出せません。
そんなことで1997年発刊で390ページの本書をこれ幸いとばかりに読んでみました。

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国順でもなく、アルファベット順でもなく、古い順に紹介される本書はまず、
第1次大戦時の英海軍、マックス・K・ホートン中佐に始まり、
2人目はドイツ海軍のオットー・ヴェジゲン(ヴィディゲン)大尉が登場します。
名著「デーニッツと「灰色狼」」でも少し触れられていた名艦長ですが、
1914年9月に英海軍の装甲巡洋艦3隻に、乗組員たった24名の小さなU-9で戦いを挑み、
短時間でアブーカー、グレッシー、ホーグを葬り去ります。
そして新たなU-29をもって、英国グランド艦隊に挑戦するものの、
戦艦ネプチューンを狙った魚雷は外れ、
次の目標を狙っている最中、右舷側から戦艦ドレッドノート押し潰され、
U-29は残骸も生存者も残すことなく、沈んでいくのでした。

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1918年にドイツ軍が占領するベルギーのゼーブリュッヘ運河の鉄橋破壊作戦を行った
英海軍のサンドフォード大尉の活躍は印象的でした。
「第1次大戦における3軍のなかでも最も見事な偉業である」とチャーチルも語っているように
爆薬を積んだ潜水艦で細い運河を通り、このC-3で鉄橋の橋桁激突するという決死の作戦。
第2次大戦での「チャリオット作戦」の原点のようにも思いましたね。
英海軍はこういうのが好きなのかも知れません。

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ローター・フォン・アルノー・ド・ラ・ペリエール少佐も「Uボート総覧」で知っています。
長い名前からわかるとおり、祖先はフランス人とドイツ人で、
彼はフォン・ティルピッツ海軍元帥の副官に任命されるという由緒正しい貴族です。
U-35の艦長になってからは撃沈に撃沈を重ね、4ヵ月で114隻を葬り去り、
スペイン領海内ではあのヴィルヘルム・カナリス少尉まで収容する大活躍。
シーマンシップも見事で、捕虜にした船長からは「貴艦の捕虜であった23日間にわたって、
貴官、士官たち、全乗員の皆様から受けた親切かつ丁重なる取扱いに対し、
謝意を表明せずして貴艦を去ることはできません」との手紙を受け取るほど・・。

本書では合計195隻を撃沈と、1隻多いですが、軍艦も3隻含まれています。
しかし休戦は水兵たちに反乱を起こさせ、港では士官が射殺されています。
こうして、最高のUボート・エースも逃亡者のように私服で自分のUボートから
抜け出さざるを得ないのでした。

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いよいよ第2次世界大戦。
最初に紹介されるのはヤン・グラジンスキー少佐です。
ヴィトゲンシュタインも知りませんが、それもそのはず、ポーランド海軍なんですね。
1939年のドイツ軍の侵攻、グダニスク湾もシュトゥーカ急降下爆撃機の目標となりますが、
ポーランド潜水艦隊の5隻の潜水艦は奇跡的に脱出に成功。
その内の1隻、潜水艦オーゼルはバルト海に向かい、中立国のエストニアに・・。
その後、英海軍に編入されて、翌年のノルウェーを巡る「ヴェーザー演習」作戦でも
英海軍の潜水艦として戦うのでした。とても珍しい話ですね。

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10番目に登場するのは、第2次大戦におけるUボート最高のエース、オットー・クレッチマーです。
内容としてはクレッチマーとその友人でライバルであるU-47のプリーン
U-100のシェプケ共々紹介されます。
そして1941年の船団攻撃で3大エースは護衛駆逐艦の前に敗北。
唯一、クレッチマーのみが、捕虜として生き残ることが許されるのでした。

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太平洋戦争も出てきます。最初は米海軍のギルモア中佐。
彼の指揮する潜水艦グローラーは海上で突然、日本艦と出くわします。
激突する両艦。甲板に投げ出され、直接射撃で艦橋では船長のギルモアも倒れます。
生きたままハッチまで辿り着けないことを悟った彼は決定的な命令を・・。
「潜航急げ!」
副長のシェイドは自分の感情に逆らい、この命令に従ってハッチ閉めるのでした。。

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「人間魚雷」で有名なイタリア海軍からは、ルイジ・D・デ・ラ・ペイーネ大尉です。
ティーゼンハウゼン少佐のU-331が英戦艦バーラムを撃沈し、
地中海のカニンガム艦隊は2隻の戦艦を残すのみ。
そこで戦艦ヴァリアントとクイーン・エリザベスもデ・ラ・ペイーネ大尉指揮による人間魚雷攻撃によって
亡きものにしようとなるわけですが、この話は「海戦 連合軍対ヒトラー」にもありました。
首尾よく任務は成功し、彼は捕虜となりますが、1943年にイタリアが降伏すると、
捕虜収容所から解放された彼は、ドイツ側に拿捕されていたイタリア巡洋艦2隻を攻撃する
英国の作戦に参加することに・・。

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地中海で暴れまわる艦長としては英海軍のウォンクリン少佐も印象に残ります。
マルタ島を基地とする潜水艦アップホルダーはロンメルのアフリカ軍団向け貨物船や
イタリア陸軍兵士1300名以上を乗せた兵員輸送船を葬ります。
1941年11月には彼らの活躍により、ロンメルへの補給の実に63%が失われることに・・。
このウォンクリン少佐は、ひょっとすると補給を熱望するロンメルにとって、
モントゴメリーよりもウットーしい、「間接的な宿敵」だったのかも知れませんね。
朝日ソノラマの「マルタ島攻防戦」を持っていますので、近々、読んでみます。

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「エース不在の日本海軍」と書かれるなかでも、橋本以行中佐の章がありました。
日本軍人が登場するのが皆無な「独破戦線」でも以前に写真付きで紹介している
個人的に有名な潜水艦艦長ですが、彼はあの「巡洋艦インディアナポリス号」撃沈男です。
1909年生まれの彼は、1927年江田島の海軍兵学校へと入学しますが、
このスマートな紺と白の制服に、装身用の短剣を吊った若い生徒たちは、
下級生を虐める恐るべき制度と、公式に認められていた肉体的暴力に晒され、
西欧の教育概念を異質なものとして受け入れようとしない教育システムに投げ込まれます。

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来日したヒトラー・ユーゲントも「江田島の海軍兵学校は近代化の衣を着けたる
日本武士道の神髄であった」と語っていましたが、ナチス教育を受けた彼らにも
強烈な印象を残したようですしねぇ。
そしてこの学校での苦行を耐え抜くと、士官となった彼らは、服従が確実な死を意味する場合でも、
上官からの命令にじっと従い続けるという、権威に対する従順さが日本海軍の
多くの失敗の原因となっているとして、例えば潜水艦の魚雷の使用も制限されており、
駆逐艦に対しては2発、商船に対しては1発のみという現場を完全に無視したもの・・。

特攻兵器「回天」も使用した彼の伊58 の戦い、通常魚雷によるインディアナポリス号撃沈、
そして戦後、敵巡洋艦艦長の裁判の証言者となるまでが描かれていました。
しかし江田島の海軍兵学校・・、妙に気になりました。
「海軍兵学校物語 あゝ江田島」って映画はどんなもんなんでしょう?
また、「回天」はTVで松方主演の「人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊」を見たことがありますが、
宇津井健主演の「人間魚雷 回天」とか、石原裕次郎主演の「人間魚雷出撃す」とか、
映画が何本も作られているんですねぇ。
ちなみに「人間魚雷出撃す」は、本書の伊58の回天の話のようです。

人間魚雷出撃す_.JPG

著者のエドウィン・グレイは「ヒトラーの戦艦―ドイツ戦艦7隻の栄光と悲劇
も書いている方で、各国の海軍全般にも精通しており、
本書の原題は「戦う艦長たち」というもので、シーマンシップを発揮して戦果を挙げた
これら潜水艦艦長の簡単な人生と最期も1人あたり20ページ程度で語られます。

第二次大戦時のUボート艦長がクレッチマーだけ・・というのはちょっと寂しいですが、
第一次大戦の名艦長や、英国、米国、日本、そしてドイツといった各国海軍の
潜水艦戦についての考え方の違い、それに戦術と各人の個性の違いまでが、
通して読むことによってある程度理解できたと思います。
Uボートについての視野も広くなった気もしますね。

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あまり読む気のなかった「スカパ・フローへの道―ギュンター・プリーン回想録」も
amazonではいつの間にか売り切れになってしまっていて、こういうのを知ると、
ついつい読んでみたくなったりしますが、第二次世界大戦ブックスの
「Uボート―海の狼、あの船団を追え」があるのもスッカリ忘れてました。

















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我が足を信じて -極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語- [戦争映画の本]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

ヨーゼフ・マルティン・バウアー著の「我が足を信じて」を読破しました。

今年の5月に出た405ページの本書は、何年か前にTVで見た映画
「9000マイルの約束」の原作です。
原著は1955年という古いもので、著者が脱獄の当事者である「フォレル」から
インタビューを行って出版したものが、ようやく日本語に翻訳されたわけですね。
脱獄映画で観てから原作を読むっていうのは、あの「大脱走」以来ですが、
なぜか日本で映画が公開されない「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」も
原作は凄かっただけに、今回も期待です。

我が足を信じて.jpg

匿名のクレメンス・フォレルの経歴は、兵役の時期となった1938年に山岳兵となり、
戦争が始まると降下猟兵として、ロッテルダムやエーベン・エメール要塞の落下傘降下
そしてクレタ島の戦いで少尉に昇進。東部戦線で中尉に昇進。
しかしウラル山脈でコサック兵に包囲され、部隊は全滅し、彼は捕虜となることに・・。
やがて戦争も終わった、1945年秋、モスクワのルビヤンカ刑務所
「シベリアでの重労働25年」の刑が宣告されます。

こうして本文が始まります。すでに26日も移送列車に揺られているドイツ兵捕虜たち。
フォレルの乗った定員40名の貨車には86名が詰め込まれ、横になることもままなりません。
モスクワを出発して61日目のクリスマス・イブ、ようやく終点のチタに到着。
3000人以上だったドイツ兵捕虜は1870名。8号車では91名のうち、
生き残ったのは55名という過酷な旅です。

So weit die Füße tragen_2001.jpg

行先はシベリアと言っても、ソ連の最東端で、イースト・ケープと呼ばれるデジニョフ岬。
ここからは酷寒の中、馬ぞりで40日間。さらにハスキー犬の引く犬ぞりに乗り換え、5週間・・。
これでもまだ、原生林のタイガに辿り着いたに過ぎません。
それから2ヵ月、3ヵ月と過ぎ、永遠に終わりがないかと絶望しかけた4ヵ月目に
最終目的地に到着します。最後まで生き残ったのは1236名。
本書は「西」へ向かう話ですが、このプロローグ的な「東」の話も凄まじいですね。

As Far as My Feet Will Carry Me_map.JPG

この収容所はあまりの寒さから地上の小屋ではなく、地下に掘られた洞窟が囚人たちの住居です。
毎日の労働は鉛鉱石の採掘作業。「鉛中毒」という恐怖とも戦わなければなりません。
フォレルは一度、脱走を試みるもあえなく失敗・・。
しかし鉛鉱山での3回目の夏、再度、チャンスが訪れます。
収容所のドイツ人医師であるシュタウファが用意していたサバイバル脱獄用具一式を譲り受け、
深夜に単独脱走を決行。
「木を見たら話しかけるんだ。さもないと声が出なくなるからな」と、
シュタウファ医師が教える心構えは印象的です。

As Far as My Feet Will Carry Me3.jpg

ちなみにこのシュタウファ医師を映画で演じるのはミハエル・メンドルという役者さんですが、
ど~も見覚えがありますねぇ。
おそらく「ヒトラー ~最期の12日間~」のベルリン防衛軍司令官ヴァイトリンク将軍
あるのは間違いないでしょう。

michael_mendl_kino_soweitdiefuessetragen_2.jpg

コンパスを頼りにスキーを履いて、一路、西を目指すフォレル。
途中、地元のトナカイ番と出会い、彼らの村にしばらく滞在。
その後は収容所から脱走してきたロシア人犯罪者3人組との旅をしながらの生活。
食べるためだけではなく、金にするために熊とも戦い、毛皮もたっぷり・・。
しかし彼らの仲違いにも巻き込まれて怪我をし、リュックも失い、また一人ぼっちになるのでした。

As Far as My Feet Will Carry Me2.jpg

実は映画「9000マイルの約束」はあんまり印象に残ってないんですね。。
大雑把なストーリーと、しつこく追いかけてくる所長?カメリアフ中尉の、
ひとりの囚人を捕らえるために収容所の仕事を3年もほったらかして追跡する執念に
違和感があったことは思い出すんですが・・。
ということで、今回は読みながら、「あぁ・・、そんなシーンもあったな・・」と結構、思い出しました。

As Far as My Feet Will Carry Me.jpg

満身創痍のフォレルが狼の群れの襲われると、この危機に現れるのはヤクート人です。
彼らのテントで怪我を癒し、魚の捕え方も学び、ハスキー犬を一頭、譲り受けます。
そして再び、出発。「ヴィレム」と名付けたハスキー犬とともに西へ・・。
モンゴルの国境沿いに進み、遂にイランとの国境越えを決意しますが、
本書で唯一、アイドル的な存在の「ヴィレム」の悲しい最後が。。

As Far as My Feet Will Carry Me4.JPG

ユダヤ系アルメニア人の手助けもあって、最後の難関、カフカス山脈にも挑みます。
途中では数ヶ月前に読んだ、1860年のオーストラリア大陸縦断を描いた、
アラン・ムーアヘッドの「恐るべき空白」や、
映画「復活の日」で、最後に草刈正雄がホワイトハウスから南極までボロボロになりながらも
ひたすら歩くシーンなんかも思い出しました。

復活の日.jpg

無事、テヘランで保護されたところで本書は終わりますが、フォレルはその後、
イスタンブール、アテネ、ローマを経由して、1952年12月、
家族が待つミュンヘンへと辿り着きます。

405ページですが、2日間で読み終わりました。
予想していたとおり、執念の追跡を見せる収容所のオッサンは登場しませんでしたし、
ロマンス的な話も一切なし。熊と戦うにしても、「ヘルレイザー」のごとき、
19世紀の「シベリア熊狩りスーツ」 ↓ を着込んだりもしません。

Bear-hunting-suit & Hellraiser.jpg

知り合う人間も多いですが、彼らに自分の本性を明かすべきか・・? という毎度の展開も
NKVDへ密告されることを恐れる主人公の気持ちを理解できれば、ドキドキ感も増すと思います。
しかし映画ではそれが観客に伝わりづらいことから、
収容所のオッサンの追跡劇になっているのかもしれません。
同じ捕まるにしても、10日後と3年後では、それまでの苦労が違いますから、
ハッピーエンドになるのはわかっていても、最後になるほど緊張感が増してきますね。
映画「9000マイルの約束」は多少肉付けしていますが、
どうも1959年に最初の映画化がされていたようです。

So weit die Füße tragen_1959.jpg

ということで、映画もシンプルだった印象がありますが、実際はもっとシンプルなストーリーであり、
それをツマラナイと感じるか、ノンフィクションらしいと感じるかは、読まれる方次第でしょう。
個人的には「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」の方が面白かったですが、
これは映画を観た、観てない(ストーリーを知っているか、知らないか)ことも大きいですね。











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