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パンツァー・フォー [パンツァー]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

カール・アルマン著の「パンツァー・フォー」を読破しました。

ドイツ機甲軍から著者の選んだ15人の猛者たちの戦記です。
まるでその場に居合わせているかのような描写で戦車戦が表現され
その主人公の生い立ちやポートレートの写真までを各々15ページ程度に
まとめたものですが、この人選がなかなかで結構勉強になりました。

パンツァー・フォー.JPG

SSダス・ライヒ師団のパンター乗り、エルンスト・バルクマンや
最年少で柏葉騎士十字章を受章したオットー・カリウスなども出てきますが、
まずはSSヴィーキングの戦車連隊長のヨハネス・ミューレンカンプです。
戦前、武装SS士官候補生学校でパウル・ハウサー校長の副官を勤めていたり、
もともとはゲルマニア連隊の所属で、その後は師団となったダイ・ライヒで
活躍していたなどの過去や、1944年にはオットー・ギレ師団長の跡を継ぎ、
さらには、グデーリアン装甲兵総監のもとで武装SS装甲兵総監を勤めた・・
という経歴を知ることができました。

Mühlenkamp.jpg

続いてはグロースドイチュラント戦車連隊長のヴィリィ・ラングカイト少将です。
第14戦車(装甲)師団の連隊長としてスターリングラードで騎士十字章を受章し、
この包囲陣内から飛び立った最後のJu52に搭乗していたというドラマティックな
経歴などと裏腹な、温厚そうで良いオジサン的なギャップがなんとも言えませんね。

Willy Langkeit.JPG

第9番目のダイヤモンド章受賞者であるアダルベルト・シュルツ少将は
一番印象的な人物です。
フランス侵攻時に「幽霊師団」として名を馳せたロンメル少将の第7戦車(装甲)師団の
戦車中隊長として活躍し、その後もマントイフェル師団長のもとでも戦車連隊長として、
通算176回にも及ぶ戦車突撃行動、そして師団長となってからも
指揮戦車の砲塔に立つ勇猛さを見せますが、1944年、
炸裂した迫撃砲弾を頭部に受け、戦死します。

adelbert schulz.JPG

その最後まで戦車とともに生きた「パンツァー・シュルツ」らしい最後で
将軍の戦車服も粋に着こなしていたのでしょう。。

Général uniforme Adalbert Schulz.JPG

その他にも「ホルニッセ」(ナースホルン )自走砲による戦いも2章収められていて
これもまた新鮮で楽しめました。結構強いんですよ、ホルニッセ・・。

HORNISSE NASHORN.jpg



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