攻防900日 -包囲されたレニングラード- [ロシア]
ど~も。ヴィトゲンシュタインです。
ハリソン・E. ソールズベリー著の「攻防900日」を読破しました。
同じ著者の「燃える東部戦線」で特別印象に残った、ドイツ軍による
「レニングラードの包囲」の模様を詳細に記したノンフィクションです。
上巻ではバルバロッサ作戦のドイツ軍の進撃から始まり
混乱するスターリンと赤軍の様子、
そしてフォン・レープ元帥率いるドイツ北方軍集団が
レニングラードに攻め込むまでが描かれます。
続く下巻はレニングラードを放棄しようとしているとスターリンに疑われた、
北西方面軍司令官のヴォロシーロフが解任され、ジューコフ元帥が派遣されるところからで
レニングラードに到着するや、部下の将軍たちをバンバン首にして、
ドイツ北方軍集団に対する反撃を試みます。
結局、反撃は失敗するものの、その必死の抵抗によりレニングラードを陥落させることなく
ヒトラーも「包囲によってレニングラードを餓死させる」ことを選択することになります。
そして、この本の真のテーマはまさにここからスタートします。
包囲された百万人からなるレニングラード市民の生活は絶え間ないドイツ軍の空爆と
配給制となった食料に悩ませられ、特に食料事情は悪化の一途をたどり
餓死する市民が続発していきます。
街からは犬、猫のペットからネズミまでいなくなり、壁紙を剥がしてそれを・・・。
というような絶望的な生活環境が様々な証言から語られ、
やがてはカニバリズム、いわゆる食人行為についてまで報告されています。
それは死体だけではなく、子供を拉致してまで・・という食人鬼まで登場する有様です。
極限の飢餓状態に陥ったとき、人間はどうするのか。。。
様々な人が登場するだけに、自分なら・・と考えさせられますね。
それだけでもこの本を読む価値があるのではないでしょうか。
ハリソン・E. ソールズベリー著の「攻防900日」を読破しました。
同じ著者の「燃える東部戦線」で特別印象に残った、ドイツ軍による
「レニングラードの包囲」の模様を詳細に記したノンフィクションです。
上巻ではバルバロッサ作戦のドイツ軍の進撃から始まり
混乱するスターリンと赤軍の様子、
そしてフォン・レープ元帥率いるドイツ北方軍集団が
レニングラードに攻め込むまでが描かれます。
続く下巻はレニングラードを放棄しようとしているとスターリンに疑われた、
北西方面軍司令官のヴォロシーロフが解任され、ジューコフ元帥が派遣されるところからで
レニングラードに到着するや、部下の将軍たちをバンバン首にして、
ドイツ北方軍集団に対する反撃を試みます。
結局、反撃は失敗するものの、その必死の抵抗によりレニングラードを陥落させることなく
ヒトラーも「包囲によってレニングラードを餓死させる」ことを選択することになります。
そして、この本の真のテーマはまさにここからスタートします。
包囲された百万人からなるレニングラード市民の生活は絶え間ないドイツ軍の空爆と
配給制となった食料に悩ませられ、特に食料事情は悪化の一途をたどり
餓死する市民が続発していきます。
街からは犬、猫のペットからネズミまでいなくなり、壁紙を剥がしてそれを・・・。
というような絶望的な生活環境が様々な証言から語られ、
やがてはカニバリズム、いわゆる食人行為についてまで報告されています。
それは死体だけではなく、子供を拉致してまで・・という食人鬼まで登場する有様です。
極限の飢餓状態に陥ったとき、人間はどうするのか。。。
様々な人が登場するだけに、自分なら・・と考えさせられますね。
それだけでもこの本を読む価値があるのではないでしょうか。