Uボート・エース [Uボート]
ど~も。ヴィトゲンシュタインです。
ヨルダン・ヴァウス著の「Uボート・エース」を読破しました。
撃沈数48隻、23万トンを誇る第二位のエース、宝剣付き柏葉騎士十字章拝領者である
ヴォルフガンク・リュートのUボート戦記です。
残念ながら彼は、終戦直後、30歳にして悲劇的な死を遂げてしまったため
この本は回想録ではありません。
しかし、1943年以降の陸上勤務時代に「潜水艦再び攻撃す」という一冊を著しており、
これが本作のベースともなっています。
本書ではUボートの第1世代であるU47のプリーンや
U99のクレッチマーについても、その戦いや人間性が述べられており、
続く第2世代ともいえるリュートを中心として、エーリッヒ・トップなども登場します。
リュートはその戦果もさることながら、長い哨戒の最中における乗組員の規律を維持しつつも
艦内での様々なリクリエーションを考案し、それらは正式に推奨されることになるなど
教官ないしは幕僚としての能力も高かったようです。
本人はナチ党員であるがゆえ、音楽を推奨するにしても「ジャズは嫌いにならなければいけない」
という党の規律により、なんでもかんでも公認はしなかった(出来なかった?)とのことですが、
艦橋に出ているリュート艦長に聞こえないように
内緒でジャズのレコードをかけるのを容認するという懐の広さもあって
部下たちには大変慕われていたようです。
デーニッツもこのようなリュートをUボート指令としての後継者と考えていたのか、
1944年には異例の抜擢で大佐に昇進させ、海軍兵学校の校長に就任させます。
そしてドイツ降伏直後、18歳のドイツ人歩哨に・・。
朝日ソノラマから刊行されていた本書ですが、
「異色の撃沈王その生涯と死闘の記録ヴォルフガング・リュート伝」
という副題のもと、再刊されています。
ヨルダン・ヴァウス著の「Uボート・エース」を読破しました。
撃沈数48隻、23万トンを誇る第二位のエース、宝剣付き柏葉騎士十字章拝領者である
ヴォルフガンク・リュートのUボート戦記です。
残念ながら彼は、終戦直後、30歳にして悲劇的な死を遂げてしまったため
この本は回想録ではありません。
しかし、1943年以降の陸上勤務時代に「潜水艦再び攻撃す」という一冊を著しており、
これが本作のベースともなっています。
本書ではUボートの第1世代であるU47のプリーンや
U99のクレッチマーについても、その戦いや人間性が述べられており、
続く第2世代ともいえるリュートを中心として、エーリッヒ・トップなども登場します。
リュートはその戦果もさることながら、長い哨戒の最中における乗組員の規律を維持しつつも
艦内での様々なリクリエーションを考案し、それらは正式に推奨されることになるなど
教官ないしは幕僚としての能力も高かったようです。
本人はナチ党員であるがゆえ、音楽を推奨するにしても「ジャズは嫌いにならなければいけない」
という党の規律により、なんでもかんでも公認はしなかった(出来なかった?)とのことですが、
艦橋に出ているリュート艦長に聞こえないように
内緒でジャズのレコードをかけるのを容認するという懐の広さもあって
部下たちには大変慕われていたようです。
デーニッツもこのようなリュートをUボート指令としての後継者と考えていたのか、
1944年には異例の抜擢で大佐に昇進させ、海軍兵学校の校長に就任させます。
そしてドイツ降伏直後、18歳のドイツ人歩哨に・・。
朝日ソノラマから刊行されていた本書ですが、
「異色の撃沈王その生涯と死闘の記録ヴォルフガング・リュート伝」
という副題のもと、再刊されています。