ナチスの女たち -第三帝国への飛翔- [女性と戦争]
ど~も。ヴィトゲンシュタインです。
アンナ・マリア ジークムント著の「ナチスの女たち」を読破しました。
昨年発刊された新しいもので、街の本屋さんで見かけてミョ~に気になっていました。
本書にはボルマンとハイドリヒの奥さん、ユニティ・ミトフォード、ハンナ・ライチュ、
ウィニフレッド・ワーグナー、そして唯一、名の知られていないカロリーネ・ラシャー
といった女性陣が紹介されています。
なお、この「ナチスの女たち」はもう一冊「秘められた愛」も出ていますが、
なんといってもリナ・ハイドリヒの登場するこちらを購入しました。
マルティン・ボルマンの奥さん、ゲルダ・ボルマンはバイエルン育ちの豪傑な感じで、
子供も10人も産み、ダンナの浮気も大いに容認するなど、
太っ腹でナチの理想とするような女性です。
「母親十字章」などはダブル受章してそうな勢いですね。
本書ではこの奥さんとボルマンの手紙のやり取りが詳細で、
かなりの極秘情報から熱烈なものまで掲載しています。
また、ベルヒテスガーデンなどに集う、党高官の家族との関係・・。
例えば、ボルマンがゲーリングやシュペーアと不仲になるにつれて、
その奥さん同士も会うことが出来なくなっていったそうです。
ハンナ・ライチュは以前に紹介した彼女の回想録「大空に生きる」とほぼ同じ内容ですか。
彼女が同郷の伝説的パイロット、「レッドバロン」リヒトホーフェンに憧れ、
その後、ドイツ空軍を復活させたゲーリングもリヒトホーフェン戦闘機隊長だったことが
政治的なことよりも、パイロットとして最後まで尽くした要因ということのようです。
ワーグナーの息子の奥さんや子供さらいのラシャーも印象的ですが、
英国のナチ少女、ユニティ・ミトフォードがドラマティックで一番楽しめました。
特にヒトラーとナチ党が台頭して来た時代における、
英国政府と市民の反応は勉強になりました。
本書はその第三帝国における彼女たちの存在に閉じたものではなく、
生い立ちからその最後までの一生について書かれているのが特徴でしょうか。
そして最も楽しみにしていたリナ・ハイドリヒですが、彼女もなかなか強烈です。
ハイドリヒが自らを「ドイツ帝国のゴミ捨て場のトップ」と語っていた
というほど彼の職務も知っていたという彼女は、
この「金髪の野獣」を家庭ではコントロールしていたそうです。
夫婦関係に危機が訪れると、突然登場するシェレンベルクは、その紹介のなかで
生粋のプレイボーイであり、ココ・シャネルの愛人という話がまたまた出てきました。
これは彼自身の回想録で言及していることだそうですが、
このようなゴシップというのは、実際本当のところは不明ですし、
ネタとしては面白いんでしょうが、誰と誰が関係してたか・・とか、
ヒトラーが不能者であったとか・・個人的にはあまり興味がありません。
と、言いつつ本書ではそんなシェレンベルクがハイドリヒの妻を寝取るという
背筋も凍る、とんでもない命知らずな暴挙に及んでいます。
そして案の定、この悪魔にような上司にバレてしまい、
ゲシュタポ長官ミュラーも参加しての毒を盛った尋問を受けますが、
自白したことでなんとか命は助かりました。
しかしこの話はちょっと、ど~なんですかねぇ。。
シェレンベルクとリナが本当に不倫関係であったとしたら、
上司の弱みを握るための彼一流のスパイ行為だったのか、
あるいは、このシェレンベルクという人間は、女と見れば
後先考えない馬鹿が付くほどの女たらしか・・。
また、ハイドリヒがシェレンベルクを叱責だけで許したというのもイメージ出来ないですね。
確か、以前のハイドリヒの舎弟だったナウヨックスは前線に飛ばされたような・・。
まぁ、フィクションだとしても「不倫ドラマ」としては「史上最恐」です。。
ちなみにもう一冊の「ナチスの女たち-秘められた愛-」には
カーリン・ゲーリング、エミー・ゲーリング、マクダ・ゲッベルス、ゲリ・ラウバル、
エーファ・ブラウン、ヘンリエッテ・フォン・シーラッハが収録されています。
今度、読破してみますかね。
さらにこの「第三帝国の女」ものは他にも出ていました。
「ヒトラーをめぐる女たち」は大体メンバーがカブッている感じですが、
似たようなタイトルの「ヒトラーをめぐる女性たち」は
著者がフォン・シーラッハの奥さん、ヘンリエッテです。
個人的にはコッチに興味がありますね。
アンナ・マリア ジークムント著の「ナチスの女たち」を読破しました。
昨年発刊された新しいもので、街の本屋さんで見かけてミョ~に気になっていました。
本書にはボルマンとハイドリヒの奥さん、ユニティ・ミトフォード、ハンナ・ライチュ、
ウィニフレッド・ワーグナー、そして唯一、名の知られていないカロリーネ・ラシャー
といった女性陣が紹介されています。
なお、この「ナチスの女たち」はもう一冊「秘められた愛」も出ていますが、
なんといってもリナ・ハイドリヒの登場するこちらを購入しました。
マルティン・ボルマンの奥さん、ゲルダ・ボルマンはバイエルン育ちの豪傑な感じで、
子供も10人も産み、ダンナの浮気も大いに容認するなど、
太っ腹でナチの理想とするような女性です。
「母親十字章」などはダブル受章してそうな勢いですね。
本書ではこの奥さんとボルマンの手紙のやり取りが詳細で、
かなりの極秘情報から熱烈なものまで掲載しています。
また、ベルヒテスガーデンなどに集う、党高官の家族との関係・・。
例えば、ボルマンがゲーリングやシュペーアと不仲になるにつれて、
その奥さん同士も会うことが出来なくなっていったそうです。
ハンナ・ライチュは以前に紹介した彼女の回想録「大空に生きる」とほぼ同じ内容ですか。
彼女が同郷の伝説的パイロット、「レッドバロン」リヒトホーフェンに憧れ、
その後、ドイツ空軍を復活させたゲーリングもリヒトホーフェン戦闘機隊長だったことが
政治的なことよりも、パイロットとして最後まで尽くした要因ということのようです。
ワーグナーの息子の奥さんや子供さらいのラシャーも印象的ですが、
英国のナチ少女、ユニティ・ミトフォードがドラマティックで一番楽しめました。
特にヒトラーとナチ党が台頭して来た時代における、
英国政府と市民の反応は勉強になりました。
本書はその第三帝国における彼女たちの存在に閉じたものではなく、
生い立ちからその最後までの一生について書かれているのが特徴でしょうか。
そして最も楽しみにしていたリナ・ハイドリヒですが、彼女もなかなか強烈です。
ハイドリヒが自らを「ドイツ帝国のゴミ捨て場のトップ」と語っていた
というほど彼の職務も知っていたという彼女は、
この「金髪の野獣」を家庭ではコントロールしていたそうです。
夫婦関係に危機が訪れると、突然登場するシェレンベルクは、その紹介のなかで
生粋のプレイボーイであり、ココ・シャネルの愛人という話がまたまた出てきました。
これは彼自身の回想録で言及していることだそうですが、
このようなゴシップというのは、実際本当のところは不明ですし、
ネタとしては面白いんでしょうが、誰と誰が関係してたか・・とか、
ヒトラーが不能者であったとか・・個人的にはあまり興味がありません。
と、言いつつ本書ではそんなシェレンベルクがハイドリヒの妻を寝取るという
背筋も凍る、とんでもない命知らずな暴挙に及んでいます。
そして案の定、この悪魔にような上司にバレてしまい、
ゲシュタポ長官ミュラーも参加しての毒を盛った尋問を受けますが、
自白したことでなんとか命は助かりました。
しかしこの話はちょっと、ど~なんですかねぇ。。
シェレンベルクとリナが本当に不倫関係であったとしたら、
上司の弱みを握るための彼一流のスパイ行為だったのか、
あるいは、このシェレンベルクという人間は、女と見れば
後先考えない馬鹿が付くほどの女たらしか・・。
また、ハイドリヒがシェレンベルクを叱責だけで許したというのもイメージ出来ないですね。
確か、以前のハイドリヒの舎弟だったナウヨックスは前線に飛ばされたような・・。
まぁ、フィクションだとしても「不倫ドラマ」としては「史上最恐」です。。
ちなみにもう一冊の「ナチスの女たち-秘められた愛-」には
カーリン・ゲーリング、エミー・ゲーリング、マクダ・ゲッベルス、ゲリ・ラウバル、
エーファ・ブラウン、ヘンリエッテ・フォン・シーラッハが収録されています。
今度、読破してみますかね。
さらにこの「第三帝国の女」ものは他にも出ていました。
「ヒトラーをめぐる女たち」は大体メンバーがカブッている感じですが、
似たようなタイトルの「ヒトラーをめぐる女性たち」は
著者がフォン・シーラッハの奥さん、ヘンリエッテです。
個人的にはコッチに興味がありますね。
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